※本記事は2021年11月8日(月)時点の情報を元にまとめており、一口馬主クラブの規約変更等により内容に変化が生じる可能性がありますので、必ずクラブが発信する情報でご判断ください。
一口馬主が初めての方にとって費用がどれくらいかかるのかはとても気になるポイントですよね?用語の説明をしつつ、最後にシミュレーションを行ってみました。クラブにより特色が出ていますので注目いただけたらと思います😀
入会金
入会金はその名の通り一口馬主クラブに入る際に支払う費用で、そのクラブに対して1度だけ支払う費用になります。クラブへの入会は「出資」とセットになるため、入会金だけを先に払うということはありません。クラブにより入会金は1万円~3万円ほどで設定されていることが多いです。
DMMバヌーシーや広尾サラブレッドクラブなど入会金がゼロ円というところもあります😍
ただ、もちろんその分の費用はどこかで回収するモデルになっているわけで、その辺を最後のセクションにまとめます。
競走馬出資金とは
競走馬はセリで購入されたり、牧場で直接購入(庭先取引)されたりしてクラブ側が入手します。その時の経費を元に、総額いくらで、それを何口に分割して売り出すかが決定します。
この売り出されたものに対して私たち一口馬主の出資者が希望の口数を応募し、抽選の結果、出資が決定します。
「競走馬出資金」とは、「1口あたりの価格」に対して当選した「口数」をかけたものです。ざっくりいうと購入金額のようなものですね。
「競走馬出資金」=「1口あたりの価格」×「当選した口数」 ※初回のみ
例:1口当たり2万円の馬に5口出資する場合、競走馬出資金は10万円です
保険料出資金
競走馬には不慮の事故やケガがどうしても付きまといます。そのため年に1度、保険料出資金の支払いがあります。
まず保険加入額はその競走馬の募集総額に対して、2歳時に「100%」、3歳時に「70%」、4歳以降は「50%」といった形で毎年徐々に下がっていきます。クラブによりこのパーセンテージは変わるのでご注意ください。
この保険加入額に対して負担する保険料率もクラブにより異なりますが、3%~4%になるようです。
このパーセンテージで算出された保険料に対し、所有している口数に応じた費用を支払うことになります。
「保険料出資金」=「募集総額」×「馬齢による率」×「保険料率」÷「募集口数」×「当選した口数」 ※年に1度
例:保険料率が3%のクラブで募集総額3千万円(募集500口)の2歳馬に5口出資する場合は、「3千万円×100%×3%÷500口×5口」で9,000円が保険料出資金になります。
維持費出資金
牧場や厩舎に預託するための運用費用となる維持費出資金です。
まず、毎月の支払とは別に、初回だけで維持費を徴収する「初回維持費出資金」の有無がクラブにより分かれます。この費用が掛かるから悪いというものではなく、維持費の頭金をいったん徴収しておいて、使わなければ引退時に精算されて戻ってきます。クラブによりますが1頭当たり100万円を募集口数で割って、出資する口数に応じて請求されます。
「初回維持費出資金」=「初回維持費(100万円ほど)」÷「募集口数」×「出資口数」 ※初回のみ
例:初回維持費が100万円で募集口数500口の場合、1口当たり2,000円。5口出資すれば1万円を支払う。
次に毎月の支払いとなる維持費出資金の支払いについてですが、クラブにより変動型と固定型があります。
変動型は毎月のその馬の預託状況を踏まえて都度費用算出して請求してくる形で、初回維持費出資金を取るクラブはこの形になっています。500口応募の馬でおよそ600円~1,600円ほどのようです。
一方、固定型は一口当たりいくらと決めて請求してくるタイプです。DMMバヌーシーは2,000口応募で300円/口、広尾サラブレッドクラブは3,000口応募で200円/口です。500口相当に併せて計算すると両クラブとも1,200円となります。
こうやって見てみると変動型の中央値は1,100円ほどですので、維持費については変動型でも固定型でも大差はなさそうです。
月会費
最後に説明するのがクラブに対して支払う月会費です。ここが12か月分発生するため、費用を考えるうえで最も重要な部分になりますし、最もクラブの色が出ていてややこしい部分です😅
今回比較した、インゼルサラブレッドクラブ、ノルマンディーオーナーズクラブ、DMMバヌーシー、広尾サラブレッドクラブの単純な月会費は以下のような形でした。
- インゼル:1,980円で固定
- ノルマンディー:1,100円で固定
- DMM:トータルの出資口数で変動(1口825円、2口出資1,650円、3口出資2,475円、4口以上は3,300円で固定)
- 広尾:トータルの出資口数で変動(1口出資770円、2口出資1,650円、3口出資2,420円、4口以上は3,300円で固定)
入会金の説明のところでDMMと広尾は入会金ゼロ円と言いましたが、このようなに出資口数によって月会費が変動し、入会金があったクラブよりも高くなっています。
「じゃあ、1度きりの入会金を払ってでも月会費が安いクラブがお得なのかな」、と思うかもしれませんが、そんなに単純でもありません。さらに話をややこしくするのがポイント制度という各クラブの仕組みです。例えば、「早期に募集したら18%分のポイント還元」とか、「GIに買ったら2,500ポイント還元」とか、「新規入会で4口分の競走馬出資金を無料」とか、多種多様なポイント制度・キャンペーンがあり、競走馬の活躍も関係してくるため算出が困難でした😅
初期費用・維持費用のシミュレーション
ということで今回例に挙げた私が出資を検討したクラブの料金体系でシミュレーションをしてみました。ここでは条件をそろえるために募集総額3千万円の馬1頭に6万円分出資することを前提とします。
まずは一口当たりの単価を算出すると以下の図1のようになりました。

募集口数は各クラブの最も多い募集口数で設定しています。この図で特徴的なこととしては、DMMと広尾は初回維持費支出金がゼロという点ですね。
次に、競走馬出資金が6万円になるように応募口数を調整して算出したのが図2です。

ポイントは、DMMと広尾は「初回維持費出資金」と「入会金」がゼロですが、月会費が対ノルマンディーで3倍、対インゼルで1.5倍ほどです。これでもまだピンとこないので、これに毎月費用が掛かるものには12か月分を掛け算して、さらに「初期費」「年額」「月額」で分類したのが図3です。

各クラブともに初期費・年額・月額を合算すると、ノルマンディーの¥101,070~DMMの¥116,400で、入会初年度の費用の比較では、15,000円ほどの差しかありません。
ただ、お気づきでしょうが、この出資した馬だけのことを考えると、翌年の3歳時には年額+月額のみの差になるため、安い順にノルマンディーが¥28,320/インゼルが¥38,760/広尾が¥55,920/DMMが¥56,400となり、ノルマンディーとDMMの差は2倍ほどになります。
じゃあコスパでノルマンディーが圧勝なのかと言えば、DMMと広尾には豊富な割引やポイントの制度があります。それが図4です。

例えば広尾は、新規会員登録の場合はなんと4口分の出資金が0円になり、かつ、早期申し込み期間なら18%のポイント還元となるので、この事例でいうと初回のみになりますが¥52,600もお得!また、今回のケースでは広尾で6口持つ想定のため、毎月のポイント還元が600pt(600円相当)ですが、10口もった場合は毎月1,500ポイントが付与されます。それを月会費3,300円と相殺すると、月会費は実質1,800円になり、インゼルの月会費を下回ります。
DMMもキャッシュバッグのキャンペーンや出走に応じたお祝いポイントがあります。仮に今年のラブズオンリーユーの成績だとGII勝利ボーナス500pt×1回、GI勝利ボーナス2,500pt×2回で5,500ポイントの還元があります。また、こちらも今回は6万円になるように4口としましたが、口数が増えれば増えるほど毎月の5%還元が大きくなっていきます。出資時にタイミングよく30%キャッシュバックキャンペーンがあるようであれば、おそらくコスパが高くなります。
つまりは以下のような結論になります。
- 単年かつ小口購入の場合はシンプルに月会費などが安いクラブがおすすめ
- 同一クラブ内で複数の出資馬・複数の口数を持つなら、広尾サラブレッドクラブのような安定したポイント制度があるクラブがおすすめ
- DMMのように大型のキャンペーンをやるクラブの場合は、いつ、どんなキャンペーンがあるかを押さえて狙うと高コスパも夢じゃない
かなり数字もりもりで分かりにくかったかと思いますがいかがでしたでしょうか?😅
今回は同じ条件で比較したわけですが、実際はノーザンファームからの提供が多く有力馬が集まりやすいクラブなど、クラブを選ぶ指標はコスト以外にもあると思うのでトータルで判断する必要がありますね😇
本当は1つのクラブに絞って運用できればコスト的にはいいのですが、そのクラブに良い馬がいることが前提ですし、希望する口数に当選できることが必要ですし、かなり現実的じゃないなって今回のインゼルの抽選を踏まえると思います。ある程度のクラブの分散投資は前提として、コストを最小化できるように工夫する必要がありますね🤔
ぜひ、ツイッターやコメントで、実際に運用してよかったクラブの情報なども教えていただけたらうれしいです。


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