【少ない?!】調教師と出走回数の関係性

調査・レポート

今日は2022年2月27日ですが、昨晩のサウジカップの日本馬の活躍はすごかったですね!GIIIとはいえ招待レースでこれだけ海外競馬を席巻できたということは、日本競馬のレベルの高さを世界にPRできたのではないかなと思います!新進気鋭の林徹調教師の謙虚な立ち振る舞いや、海外初挑戦の木村哲也調教師の喜び大爆発など競馬サークルとしても今後の未来につながる一夜になったのではと思います。そして安定の世界のYAHAGI😎

今回のネタはそんな調教師に関して、よく聞く噂にまつわる調査になります。皆さんも以下のような声聞いたことありませんか?
「○○調教師は馬を大事にしすぎて出走回数が少ない
「個人馬主をひいきしてクラブ馬は理由つけて外厩送りにして出走が少なくなっている」
※最近のツイッターで見かけたやつです😅

馬は生き物でありその体調により、調教師・関係者の思惑通りにいかないことも多くあると思います。ただ、そんな中でも管理する調教師の特性によって本当に出走回数に影響があるのであれば、一口馬主として出資馬選びに考慮する必要があります。この疑問を解消すべく調査してみました😇

結論「調教師による出走回数に関する特性は“ある”」

今回も詳細が長くなるためまずは結論からお伝えします!

  • 出走回数を多く使う方針の調教師はいる
  • それに比べると少ない調教師はいるが、どの馬に対しても極端に出走回数が少ないという調教師はいない
  • 出走回数が多い調教師が数多く使うのは個人馬主の馬!←今回最も衝撃でした😱

さてそれでは詳細を見ていきます。
調査は以下のデータをもとに行いました。データはいつも通りPDFにしておりますので見にくい方はPDFをご覧ください。

  • 2021年のリーディング上位調教師5名(中内田調教師、矢作調教師、友道調教師、国枝調教師、手塚調教師)で基準値を調査
  • 各厩舎の2018年産の3歳馬と、2017年産の4歳馬の2021年の出走回数をカウント
  • 地方からの再転入は除外
  • 未出走も0回の出走として含める(抹消かケガなどかは問わない)
  • そのうえで、自分の出資馬の以下の調教師たちを検証しました
    • 木村調教師:エラクレーア20の調教師で、出走が少ないといわれている
    • 池江調教師:シスタリーラブ20の調教師で、成績低迷と個人馬主優先と揶揄されている
    • 斎藤誠調教師:レッドオーヴァル20の調教師で、比較的回数使うといわれている
    • 小林真調教師:フルマークス20の調教師で開業2年目。数使うノルマンディーが指名する調教師ということでやはり数使うのか?
    • 藤沢調教師:ご勇退のため特別に😇 大事に使う印象があったので傾向が出るか興味で笑

リーディング上位調教師の傾向分析

まずは2021年のリーディング上位5名のデータをまとめます。

馬齢別の出走回数

※表の見方:上部に年間の出走回数を並べ、その回数での出走頭数を値としてまとめております

3歳世代で年間3回~6回が多く、4歳世代で5~6回、合計で見ても5~6回が最も多いゾーンでした。ちょっと少ないように感じるかもしれませんが、10回以上使える丈夫な馬はそう多くないと心得る必要がありそうです。

獲得賞金別の出走回数

獲得賞金は2022年2月26日時点のものです。

正直、鶏が先か卵が先かという話ではありますが、出走回数が少ないから賞金が少ないのか、賞金が少ないからあきらめられて出走回数が伸びないのかはデータだけではわかりません。
ただし、4歳世代の獲得賞金0~1500万円台の馬は出走がほとんどかないません。これは調査対象がトップトレーナーということもあり、馬房をあけなければならず3歳で結果が出なければ抹消ということになっているものだと思います。

そのほか、出走回数が10回を超えるのは、3歳世代では500万円~2000万円台の馬が多く、体が丈夫且つ条件戦でうろちょろしている馬なのかなと思います。
また4歳世代では1年多く出走しているため、10回以上出走するのは2000万円以上の馬たちで、意外と5000万円以上稼いでる馬でも12回出走するような馬がいます。これは後述のデータで分かると思いますが、調教師の方針というより馬主の意向なのではと思います。

個人的には数多く使う=獲得賞金が高くなる、という短絡的なことはなく、出走回数を適正にして1戦1戦をしっかりと仕上げるほうが、最終的には獲得賞金の最大化につながっているのかなと思います。

クラブ馬と個人馬主馬での出走回数

戦術の通りこれが衝撃的なデータでした😱

ご覧の通り、年間10回以上出走するのは圧倒的に個人馬主馬のほうです!個人馬主がわがまま言っている可能性のがありますが、それが少なくとも調教師に通っていることを表します。食いつぶしてきな出走なのか、本気で条件戦を勝ちたくて回数を求めているのか?仮に後者だとすれば、調教師も勝つチャンスを作ってあげるためにクラブ馬の出走を控えて、個人馬主馬の出走を優先するということはあり得るかもしれません。(←笑いながら都市伝説的にとらえていただければと😎)

競馬サークルの常識として個人馬主>クラブというのはあるのだと思います。まあ、当たり前と言えば当たり前な気がします。(ただし社台直系クラブを除く笑)

調教師別の出走回数

一目瞭然ですが、トップトレーナーの中では矢作調教師が数多く使う傾向にあります。その分チャンスがあると考えるか、回数多すぎて食いつぶし的になってしまうと考えるかは人それぞれだと思います。3歳時の出走0回の馬は1頭もいないため楽しみはあると思いますが、古馬になった4歳では一気に0回出走馬が9頭になります。結局他の厩舎では3歳時であきらめる可能性の高い馬も出してあげつつも、やっぱり活躍は難しく4歳に入って多くが抹消されるということかと思います。

なおもう一つ特徴的なのは、中内田調教師の0回出走馬の合計が他の調教師より少ない点です。頭数の合計が少ないわけではないので、馬質が極端によいとも考えにくく、しっかりと着を拾ったり馬の能力を最大限に引き出してくれる技術があるのかもしれません。

他の調教師との比較

前述した私の出資馬を管理する調教師を中心とした5名についても同様に見ていきます。

馬齢別の出走回数

トップジョッキーと比べると出走回数が少ない傾向があり、特に1回のみの出走馬がかなり多くなっています。トップジョッキーに比べて馬主との関係性重視での預託受け入れというのもあるのかなと想像してみたり🤔

獲得賞金別の出走回数

やっぱりこちらも鶏・卵の話ですが、トップトレーナーと比べて、4歳時の獲得賞金500万円以上~1500万円未満の馬でも見限ることなく使ってあげる傾向とも見受けられるし、能力ある馬を勝ち上がりさせることができずにこの獲得賞金帯になってしまっているという可能性もあります。一応前者なのかなぁとは思います。

クラブ馬と個人馬主馬での出走回数

やはりこちらでも顕著に出ましたが、クラブ馬に関しては8回以上の出走が確認できませんでした😱
個人馬主に比べたらクラブ代表が口うるさく言うことはないでしょうし、出走回数=馬房のやりくりは個人馬主を優先に考えるのだろうなと思います。

調教師別の出走回数

まずは木村調教師ですがトップトレーナー比べて極端に見劣ることはないですが、7回以上の出走馬が少なく、世の中で言われている通りの印象になっているものと思います。しっかりとその出走の中で結果が伴えば文句を言われるような方針ではないと思います。また、3歳馬の0~2回出走馬が少ないというのも非常に良い点だと思います。

次に池江調教師ですが、こちらも基本的にはトップトレーナーに見劣りする出走数ではありません。ただし、3歳時に1回しか出走できていない馬が4頭と多いのは気がかりで、この辺が不満の声がよく聞こえてくる原因になっているのでは思います。この数字になる可能性としては、「馬が本調子でなければ使わないという慎重姿勢」があるのかもしれませんし、「2021年の3歳世代がたまたま体質が弱い馬が多かった」可能性もあります。3歳の2回出走馬が0頭なのと、4歳でも1~2回出走馬が少ないのを見ると、後者の通りたまたまかもしれないなとは思います。

斎藤誠調教師は、使える馬であれば比較的出走回数を多く使う方針のようで数字に表れています。池江調教師同様に低出走馬が多く、且つ預託数を考えると0回出走馬も多いです。こちらもたまたまであればいいのですが…。

開業2年目の小林真調教師ですが、3歳の0回出走馬が0頭というのはよいですね。ただ、まだ預託数が多くないのでその辺は補正してみる必要がありそうです。
ノルマンディーが預託する点からもわかる通り、出走回数の多さはデータにも表れています。これに技術も伴ってくれば一口馬主的には注目の厩舎と言えますね。

最後に本日勇退の藤沢調教師。馬を大事に使うイメージがありましたが、出走回数が最も多いのが年間4回とイメージにたがわぬ結果となっております笑。ただ、丈夫でさえあれば回数を使うという数値もでてますね。

調教師ごとの出走回数と獲得賞金の分析

最後に非常に大きな表ですがご覧ください😅

最下部の全体の数値比較して特徴をまとめてると以下の通りになります。

出走回数の平均値・中央値

  • 出走回数の平均値が高いのは中内田調教師、矢作調教師、小林真調教師。中央値も全体数値より超えており出走が多い厩舎と考えてよい。
  • 矢作調教師は3歳戦での出走回数が非常に高いものの、4歳以降は中央値が下がるため一部の馬で出走回数を稼いでいるといえる
  • 中内田調教師は3歳戦での数値は特筆すべきものではないが、4歳時の出走回数の平均値・中央値が高く優秀
  • 小林真調教師は、平均値・中央値の数値が最も高く、預託数が増えてもこの数字をキープできるなら先々楽しみ
  • 池江調教師、斎藤誠調教師はのちに述べる獲得賞金も伴っておらず我慢のタイミングでしょうか…

獲得賞金の中央値

※平均値を使うとコントレイルを持つ矢作調教師の数値が良くなりすぎ判断ができなくなるため中央値で分析

  • 世代別・合計ともに中央値が全体の数値より良くなったのは中内田調教師と、藤沢調教師!藤沢調教師は出走回数の数値は悪かったですがさすが希代の名伯楽ですね😇
  • 矢作調教師は世代別での中央値は超えており優秀。合計の数値では全体の数値を超えれなかったのを見ると、出走回数が多い=獲得賞金が多くなる、という短絡的な構図ではないといえます
  • 友道調教師は4歳世代の中央値が高く、古馬になって強いなどの数値につながるかもしれません(今回はこれ以上調べる元気ないので、今後必要になったら調べます…、たぶんやらない😅)
  • 木村調教師は前述の通り出走回数は少ないものの、獲得賞金の中央値はよいです。とくに3歳戦の数値がトップトレーナーを含めても最もよく、一口馬主的には心強いデータになっています。
  • 小林真調教師は4歳世代の中央値がいいですが、開業1年目と考えれば他人のふんどし的なものですので、今後自身の力で数値を出せるかですね

以上です!
SNS上で見る情報と同様の傾向もあれば、異なるものやその通りだけど獲得賞金との相関で考えればけして悪い結果ではないものもあり、調べてよかったなと思います😇
何度も言いますが、クラブ馬<個人馬主馬の構図が出走回数の面で見えましたが、その他の場面においてもそのようになっている部分は多かれ少なかれあるのだと思います。ただ、クラブの発展の歴史は浅く仕方がない面もあるのかなと思いますので、それをなんやかんやいうのもお門違いだと思います。「そういうものだ」と割り切って一口馬主ライフを楽しむのがよいかなと思います😀

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