一口馬主の目的はそれぞれかと思いますが、ベスト3に「儲けたい」が入っている方がほとんどではないでしょうか。私も「何かに投資して資産増やしたいな」と思ったのがきっかけで一口馬主をはじめました。はじめるとお金よりも選んだ仲馬たちに見せられてその優先順位が下がっちゃってますが😂
でもやっぱり長く一口馬主を続けるためも、出資金以上の配当は得ておきたいところです。そこで今回は400口以上の主要クラブの4歳(2018年生まれ)世代~7歳(2015年生まれ)の1449頭で収益の高い馬の傾向を分析してみました。表が大きくなってしまいページ中に掲載するのが困難なため気になる方は収益調査結果をPDF化したものをご覧ください。文字面で読むのは苦痛かもしれませんがあらかじめご了承ください😅
この記事では分析までとして、分析を元にどのように出資すると少しでも収益がプラスになる馬を引ける可能性があるのかは、別の記事で考えてみようと思います。(今回も悶々としながらやってだいぶ記事まとめるのに時間がかかったので気長にお待ちいただければ幸いです😅)
前提条件・免責
- クラブは以下:キャロット,シルク,東サラ,ウイン,ノルマンディ,ロード,広尾,友駿,ユニオン,大樹
※DMMはこの世代では出資金のルールが独特で他のクラブのデータと比較できなかったため除外 - バイヤー系と分類したのは、東サラ,ウイン,広尾,友駿。(ウインは牧場系にしたほうが良かったかな?ただもうデータまとめなおすのが大変なの・・・)
- 回収率(獲得賞金÷出資金)ではなく、収益を重視して分析
- 募集額に対して一律500口応募であり、一口出資したと仮定
- 出資馬は5歳12月まで競争生活を続けたとする
- 維持費は60万円/月÷500口×1口×12か月×4年とする
- 保険料率は3.2%、馬齢による係数は2歳時100%、3歳時70%、4歳以上50%、ただし重賞勝ちの場合は係数100%
- 獲得賞金7000万円以上の場合に重賞勝ちとみなして4歳以降の保険料算出
- 収益=獲得賞金-出資金-維持費-保険料
- 4歳世代はまだ成績を伸ばせる可能性があるので、世代別での評価については多少上方に補正してもらえたらと思います
結論
かなり分析軸が多く記事が長くなったので、最初に結論をまとめてしまいます。
- 収益出せる馬は牝馬より牡馬のほうが可能性が高い
- バイヤー系かつ社台系クラブは募集総額1000万円台・2000万円台で収益出せる馬が多い(=東サラ)
- バイヤー系かつ非社台系クラブは募集総額3000万円台~5000万円台で収益出せる確率が高い(が標本は少ない)
- 牧場系かつ社台系クラブは募集総額4000万円台~7000万円台で収益出せる馬が多い
- 牧場系かつ非社台系クラブは募集総額2000万円台で収益出せる馬が多い(が、前3パターンよりその可能性は低い)
- ノーザンファーム・社台系牧場・非社台系牧場の生産牧場の違いにより、収益プラスの馬の出現率に大差はないが、収益の多寡を見るとノーザンファームが抜けている
- 海外生産馬で収益がプラスになる馬の出現比率はかなり低い
- ノーザンファームは4000万円台以上の馬から収益がプラスになる馬の出現率が高い
- 非社台系牧場は3000万円台・4000万円台に収益がプラスになる馬が多い
- ノーザンファームがバイヤー系に提供した馬を見ると、収益がプラスになる馬がほぼいない
- バイヤー系クラブに絞ると、プラス収支になる馬を多く提供しているのは非社台系牧場
以上です。
それではここからは気になった分析結果の詳細を紹介していきます。
収支がプラスとマイナスの比率は?
まず基本中の基本ですが、収支がプラスになる馬がどれだけいるかという数値です。収支がプラスになったのは1499頭中114頭と7.9%でした😨
もう少し高いものだと思ってましたが、13頭に1頭くらいの確率です…
牡馬と牝馬で差はある?
私なんかは牡馬と牝馬をバランスよく持ちたいタイプなのですが、果たしてそのようにバランスよく出資したほうが良いのか気になり調べました。収支がプラスになった馬は以下の通りでした。
- 牡馬が625頭中63頭で10.1%と全体数値の7.9%より2.2ポイントも高い結果でした
- 牝馬は708頭中43頭で6.1%と全体より1.8ポイント低い結果でした
- ちなみに騙馬は116頭中8頭で6.9%でした
世代間で数値に偏りはない?
今回は4~7歳世代の4世代で調査しています。例えば5歳世代なんてめっちゃ牝馬強いですし、世代間で数値に違いが出るようであればこのデータは使えないと思った次第です。その結果は以下の通りでした。
- 4歳世代:牡馬166頭中16頭で9.6%、牝馬175頭中10頭で5.7%
- 5歳世代:牡馬155頭中12頭で7.7%、牝馬187頭中11頭で5.9%
- 6歳世代:牡馬157頭中17頭で10.8%、牝馬174頭中8頭で4.6%
- 7歳世代:牡馬147頭中18頭で12.2%、牝馬172頭中14頭で8.1%
もしかすると7歳世代はより粒度を細かく分析したほうが良いかもしれないほど好成績ですが、全世代通じて牡馬のほうがプラス収支の馬を引きやすいという結果になりました。
募集総額別の差は?
募集総額の価格帯別にプラス収支馬の出現率が変わるかもチェックしてみました。収支額はまた別ですの話なのでご注意ください。
- 最もプラス収支馬の出現率が良かったのは募集総額6000万円台の馬で、24頭中4頭の16.7%でした
- 全体数値の7.9%より2ポイント以上の数値を出せたのは、募集総額2000万円台が307頭中31頭で10.1%、同4000万円台が64頭中7頭で10.9%、同5000万円台が46頭中5頭で10.9%
- 逆に全体数値より低かったベスト3は、募集総額1億円以上が20頭中1頭で5.0%、同1000万円未満が149頭中8頭で5.4%、同1000万円台が653頭中43頭で6.6%となりました。
- ちなみに募集総額3000万円台は148頭中13頭で8.8%と、全体数値と比べても悪くない数値ではありました
標本数が少ない高額馬をどこまで信用するかという問題はありますが、標本数が多い募集価格帯ではある程度数値を信用してもよいかなとは思ってます。
バイヤー系と牧場系って募集額に違いある?
募集額に深く言及する前に、バイヤー系クラブと牧場系クラブの募集額に差はあるのかを分析しました。
- バイヤー系クラブ(355頭):平均募集額2149万円、最大募集額8,000万円、中央値1800万円
- 牧場系クラブ(1094頭):平均募集額2455万円、最大募集額1億5000万円、中央値1800万円
「バイヤー系クラブは競りで仕入れるから牧場系より高い」ということはよく聞きますがどうなんでしょうかね?一応データ上は牧場系クラブのほうが平均募集額は高く、中央値は同一でした。この言葉通りだとすれば、バイヤー系クラブでは牧場系クラブの同価格帯の馬よりも1ランク下の馬の可能性があると考えなければなりません。ただ、ゲームのようにどの馬とどの馬が同じ能力かなどと一概には言えないため、どこまで重要視するかは人それぞれなのかなと思います。
バイヤー系と牧場系で募集額ごとの収益に違いは?
バイヤー系クラブの標本が少ないので精度は低いですが、以下の傾向がありました。
- 牧場系クラブの募集額4000万円以上の馬は計154頭おり、プラス収支は17頭で11.0%。特に6000万円台は19.0%(21頭中4頭)
- バイヤー系クラブの募集額4000万円以上の馬は計38頭おり、プラス収支は2頭で5.3%。特に6000万円台以上は11頭おり、全頭マイナス収支。
- 牧場系クラブの募集額2000万円台~3000万円台の馬は計352頭おり、プラス収支は32頭で9.1%
- バイヤー系クラブの募集額2000万円台~3000万円台の馬は計103頭おり、プラス収支は12頭で11.7%
バイヤー系クラブにとって高額馬は現時点では鬼門のようです。1つ前のセクションの通り、牧場から血統馬に見えても1ランク下がるような馬をつかまされているのかな~とも思いたくなる数値です。
クラブを社台系・非社台系で分類すると
- 社台系のバイヤー系クラブ(=東サラ)は募集額1000万円台・2000万円台が84頭中12頭で12%
- 社台系の牧場系クラブは特に募集額4000万円台~7000万円台は94頭中15頭がプラス収支で16%の確率!ただし8000万円台以上は当たり外れが大きい模様
- 非社台系のバイヤー系クラブは募集額1000万円台以下は170頭中8頭がプラスになったのみで4.7%。2000万円台以上は59頭中8頭がプラス収支で13.6%。(ただし標本が少ないので判断難しい)
- 非社台系の牧場系クラブは募集額1000万円台以下は369頭中22頭がプラスで6.0%。2000万円台と3000万円台を合わせると79頭中7頭がプラスで8.9%と多少は。それ以上は実績なし。
社台系・牧場系のシルクやキャロットは高額馬がねらい目と出てます。無事出資できればですが、16%という数字は魅力ですね。社台系・バイヤー系は低価格帯でプラス収支馬が多いですが、高価格帯のいい馬がシルク・キャロットに流れるからか??と勘繰りたくなりますね。
非社台系・牧場は2000万円台~3000万円台でプラス収支馬が多少は高いものの、あたりを引くのは難しいですね。ちなみにデアリングタクトは1760万円で数値が跳ねそうなものですが、頭数も多いゾーンなので数値はほぼ上がりませんでした。
非社台系バイヤークラブは募集額2000万円台以上の馬でプラス収支馬が13.6%なのでこのゾーンがねらい目ですね。
生産牧場ごとには?やっぱノーザンF生産馬の成績がよい?
単純なプラス収支馬の確率
- ノーザンファーム:493頭中42頭で8.5%と意外と低い
- 社台系牧場:161頭中14頭で8.7%とこちらも思ったより低い
- 非社台系牧場:773頭中57頭で7.4%と健闘
- 海外牧場:22頭中1頭で4.5%とかなり厳しい結果
意外と差のない結果でした。海外馬はかなり分の悪い結果となりました、今年はすでにフォークロア20に出資しているのでこの子は例外であることを祈って…。
プラス収支額の分布
さて、プラス収支になる馬の確率はわかりましたが、収支額を見ていくと差が出てくるのではと思い深堀してみました。
ノーザンファーム
- プラス収支馬42頭中、+0~5万円が19頭で45.2%、+5~10万円が2頭で4.7%、+10~15万円が5頭で11.9%、+15~20万円が2頭で4.7%、+20万円以上がなんと14頭で33.3%!
- +10万円以上の収益を出した馬を募集額ごとに見ると、募集額6000万円台が募集17頭中3頭で17.6%!かつ3頭とも20万円以上の収益と、ハイリスクハイリターン
- 募集額4000万円台・5000万円台は募集59頭中6頭が10万円以上の収益を出しており10.2%と好成績
- 募集額3000万円台以下から+10万円以上の収益を出す馬が10頭出ているが、募集馬の数もかなり多いためその馬を引き当てるのは難しそう
社台系牧場
- プラス収支馬14頭中、+0~5万円が7頭で50%、+5~10万円が3頭で21.4%、+10~15万円が1頭で7.1%、+15~20万円が0頭、+20万円以上が1頭で7.1%
- 10万円以上の収益を出せた馬は計4頭で、募集額2000万円台の47頭中で3頭、7000万円台の5頭中で1頭となっており、狙いにくいですね
非社台系牧場
- プラス収支馬57頭中、+0~5万円が34頭で59.6%、+5~10万円が7頭で12.3%、+10~15万円が4頭で7.0%、+15~20万円が6頭で10.5%、+20万円以上が6頭で10.5%
- 繰り返しですが、ただし募集頭数は773頭なのでうまく狙って引けるかですね
- +10万円以上を狙う場合はハイリスクだが、もっとも出現確率が高かったのは募集額3000万円台の48頭中3頭で6.3%、4000万円台の25頭中2頭で8%
海外牧場
22頭と標本が少ないので評価が難しいです。収益プラスになった1頭も想定収益が4.6万円なので海外馬はよほどのことがない限り手を出すべきではないというのが、データからの評価です。
バイヤー系クラブにはノーザンF生産のいい馬は回ってきてるの?
キャロットとシルクに入会している方は良いのですが、私のように入会していない人にとっては、自分のクラブでノーザンFを見かけたらチャンスなのか気になりますよね?最後に、バイヤー系クラブにやってくるノーザンFの馬がどれだけ収益を出しているか、バイヤー系クラブ×生産牧場を分析してみました。
バイヤー系×ノーザンファーム
- 41頭中、プラス0~5万円が1頭、プラス20万円以上が1頭
- プラス収支馬の確率は4.9%
- プラス収益を出したのは募集額2000万円台の馬
バイヤー系×社台系牧場
- 54頭中、プラス0~5万円が3頭、5~10万円が2頭、20万円以上が1頭
- プラス収支馬の確率は11.1%
- プラス収支を出したのは募集額1000万円台・2000万円台の馬
バイヤー系×非社台系牧場
- 257頭中、プラス0~5万円が14頭、15~20万円が4頭、20万円以上が2頭
- プラス収支馬の確率は7.8%
- プラス収支ということだけに着目すれば、3000万円台が12頭中2頭で16.6%、4000万円台が7頭中1頭で14.3%、5000万円台が7頭中1頭で14.3%
- 15万円以上のプラス収支馬6頭は1000万円台1頭、2000万円台3頭、3000万円台2頭


コメント
[…] 前回、収益(≠回収率)の高い馬の傾向調査という記事をまとめました。皆さんから想定外の閲覧をいただきうれしいとともに、適当なことは言えないなと身の引き締まる思いでした😅 […]